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むとう有子をとりまくうるさい人たちの声


No.20
基本構想区民ワークショップに注目を

落合 隆(筆名)
いま中野区には,1981年に策定させた「ともにつくる人間のまち中野」という素晴らしい基本構想があります。この基本構想,時代的な制約はあるものの,基本としては「区民は憲法によって保障された基本的人権を保障されるとともに,市民の自主性,創造性が尊ばれる」とされ,理念的にも現代に通用する内容の基本構想となっています。
 ところが田中区長は,この「基本構想」を変えようと,審議会と「基本構想を描く区民ワークショップ」を設置しています。
 区民ワークショップに参加している立場から,気になる点をお伝えします。
 疑問点1,問題意識が「財政再建に過度に偏っている」こと。中野区財政が23区で最低レベルであることは事実としても,あるべき教育,福祉の姿というものがあります。財政が再建されても,教育や福祉の内容がお粗末なものになってはいけません。そうした視点からの議論がとても不足しています。
 疑問点2,1の問題点と関連しますが,財政再建を最優先と捉えているため,小中学校の削減,区民施設の削減を意図した議論に偏っています。また福祉も「行政責任」を軽くする方向での議論が目立ちます。
 疑問点3,第1分科会の一部のグループは,再開発による活性化,超高層ビルを建設して新しい世帯を呼び込む…と主張しています。財政難といいながら超高層ビルの建設を含んだ計画を推進することには疑問をもたざるを得ません。
 基本構想は,2月に報告が出されます。今後10年間の中野区の基本方針となるものです。みなさんにも,是非,基本構想の議論の内容に注目していただきたいと思います。

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