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むとう有子をとりまくうるさい人たちの声


No.25
非核宣言の都市
 平和と緑の中野を守ろう

市吉 澄枝
 むとうさんは息子の友達です。初めて中野区議に立候補なさり,見事当選された時は,彼が応援していたので,一緒に喜びました。そしてたまたま参加した区政勉強会で初めてお会いしましたが,学校給食の安全性の問題で,熱心に発言されたのが印象に残りました。
 私は戦争と銃後の厳しい時代の経験者です。焼夷弾の雨を浴びた恐怖,我が家も家財も一瞬で丸焼けになった悔しさも経験してきました。大切なピアノも,買い集めた本も,日記も写真も何も残りませんでした。女性は半人前,政治や社会のことに口出しするのは認められていない時代です。勉強したくても大学を受験出来るのは男子だけ,その男子達は,勉学も途中で学徒動員となり,戦場へ駆り出され,明日の命の保証もなかった時代でした。忠勇無双の我が軍は,アジアの国々で,沢山の住民を敵として危害を加え,怨嗟の的となってしまいました。守るべき自分の国も2度の原爆と,大都市を標的とした無差別絨毯爆撃により,銃後の非戦闘員の市民に,軍人よりも多い死傷者が出ました。これほどの非条理,非業の死があるでしょうか。戦死と違って国は何の補償もしませんでした。
 ポツダム宣言を受け入れた無条件降伏ということで,漸く今の日本の繁栄があるのです。二度と戦争はしてはならない。これは私の経験からきた信念です。
 有事法制の反対デモも,イラク派兵反対の時も健康の許す限り,中野の集会に参加しています。ところがそんな集会でいつもむとうさんとお会いするのです。「平和憲法とともに歩む中野の会」にも参加しましたが,むとうさんは運営委員ではありませんか。嬉しくなりました。平和のために区議会で活動してくださる大切な方だと判ったからです。
 平和の問題は絶対譲れない問題ですが,中野区の区議としては,差し迫った環境と予算に関係する「中野駅周辺・警察大学校等跡地利用」の問題があります。中野に住む者にとっては,千載一遇のまちづくりの機会です。先日,「緑と青空の公園をつくる会」と中野区の担当部課長が同席して懇談会が開かれるというので行ってみました。出席の区民が熱心に理路整然と,無謀な民間の手による再開発の危険性と時代遅れの高層ビルの構想について,反対であること,直下型地震のとりざたされる現在の東京中野で如何に防災公園が必要かを訴えておられたのに,全く同感しました。
 それに対して出席部課長は,計画案の説明に終始し,区民参加を尊重している態度ではなかったと思いました。この件については百を超す陳情が出ているそうですが,区はそれに答える事なく,まちづくり計画案を進めるつもりなのでしょうか。切羽詰まった地球環境の事を考えても,CO2の無駄遣いが歴然としている高層ビル群が時代に逆行するものだとなんとか分かってもらえないでしょうか。区民の声を背に,むとうさん頑張ってくださいね。

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