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むとう有子をとりまくうるさい人たちの声


No.56
   学校給食の放射能検査をしない中野区

                             近藤 晶是

 去年の3・11は衝撃でした。地震、津波、そして原発事故。当時私はインターネットを使い情報を集め、1週間後、子供2人を大分の友人に預けました。4月に入り新学期も始まり子供も戻って、普通の生活に戻りました。

 年が明けて、都議会に原発の是非を問う「原発都民投票」を求める直接請求の署名を800名集めました。最終的に東京都全体では32万余の署名が集まりましたが、都議会で否決されてしまいました。
 そんな時、ふと中野区を見てみると、公立学校の給食の放射能検査もしていませんでした。文部科学省では去年、予算がつき「学校給食環境整備事業」のもと、東京都では放射能測定器を購入し、各区に給食食材の測定を打診しています。しかも「放射能から子どもを守る会中野」という団体が、「学校給食の放射能検査をしてください」という陳情を中野区議会に提出していて、採択されています。

 私たちは、「区民と区長の対話集会」にも参加して、具体的な数字も挙げて区長に嘆願しましたが、区長は「給食は安全だと判断しています」「様々な情報を総合的に判断して、やりません」と、1つの具体的理由も述べず、官僚答弁を繰り返すばかりで、聞く耳を持ちませんでした。区民の陳情を区議会が採択したのに、区長が独断で判断していいのでしょうか?

 再開発もいいですが、もう少し区民の安心・安全も考えていただきたいと思います。  今、中野でも公立学校やマンションの、雨水の枡の汚泥から1万ベクレル/kgを超える汚染が確認されています。これは放射性廃棄物(8千ベクレル/kg)を超える、事故前であれば放置していれば明らかな法律違反のレベルです。これが現実なのです。ですから、いくら区長が食材は東京都の市場を通ってきているので安全だと言っても、測定しないと安心できません。何とか実施するようこれからも働きかけていきます。

 むとうさん、よろしくお願いします。



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