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むとう有子をとりまくうるさい人たちの声


No.57
   都知事選・衆議院選の後に

                              布施 哲也

 この国の支配クラブは、輸出関連企業の財界と官僚が指令塔となり磐石だ。これにマスメディアが片棒を担ぎ、影の主役には、多国籍企業の意のままにある米国がいる。 政府が国民のためにあると思ってはいけない。財界と連合の原発推進、米軍基地の沖縄への押し付け、経済と社会を米国に売り渡すTPPが、そのことを明らかにする。

 クラブの目的遂行には、意のままになる政権が必要だ。民主党内反対派の小沢一郎、鳩山由紀夫、菅直人が潰しの対象となる。「脱米入アジア」の小沢、「日米安保」にヒビを入れた鳩山、「脱原発」を主張した管。彼らはクラブの敵となったため、放逐された。  選挙はやはり組織で、投票率が下がれば、一段とはっきりする。支配者クラブは周到に準備し、膨大なカネを注ぎ込み、持てる権力装置を駆使する。官僚の支配下にある各種団体、宗教団体が集票組織となる。それに、輸出関連大企業労組の連合も、クラブの一員になりたいためか、その旗幟を明らかにする。
 頼みとするのは労働者であり市民となるのだが、自分の首を絞める政党に一票を投じ、社会における自分の位置というものを理解しない自虐的な姿を見る。脱・反原発を主張していた多くの市民が、宇都宮ではなく猪瀬に投票し、「みんな」や「維新」、それに「自民」を支持する。

 私たちの道は三つあるだろう。ひとつは、この国の国民に期待を抱かず、精神的な隠遁生活に入ることだ。次は、自分の精神構造を、世の秩序に合わせることだ。生活を第一にすればそれほど難しくはない。そして、最後の道は、それでもやるべきことはやるということだ。

 自分もそうありたいのだが、自立した労働者と市民、それも個人ではなく層としての登場に期待したい。そして、それを具体的に担う統一戦線、あるいはネットワークを誕生させたい。かなりの無理筋だが、この道を選びたい。

むとうさんにも期待したい。



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