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むとう有子をとりまくうるさい人たちの声


No.6
中野区議会は「議会」か?

園山 美恵
 2000年9月25日、住民基本台帳法やごみ問題などについて、むとうさんの一般質問を傍聴しました。折しも住民基本台帳法については、すぐお隣・杉並区長の「待った」の英断が日本中の注目を集めているところ。中野区の対応はいかに?
 16時から、むとうさんの質問より再開するはずの議会は、区議が集まらないために10分あまり遅れて開始されました。中でも自民党はなかなか現れず、とうとうベルが鳴らされてから三々五々と登場したのはまだいいほう、最後まで顔を出さなかった区議もいました。これじゃ給料泥棒だと少々あきれる始まりでした。
 国民総背番号化で個人情報が一元管理されると、人権侵害を受ける弱者を生みだしてしまう危険性があることを、むとうさんは丁寧に例をあげて指摘しました。それに対し、区長は終始うつむいて抑揚なく用意されたメモを読むだけ。重ねて「答え」を求めても、企画部長がまた同じこと、ひとことで訳せば『国の命令だから仕方ない』とくり返すばかり。膨大な経費に関しては国の負担を求めることになるだろう、とは言うものの、内容について云々言う権限はないという中野区の姿勢には、杉並区が問題視している点を検討したそぶりさえ見えません。ほかの質問についても同様に答えにならない答えのみ。
 議会では議論を交わすんだろうと勘違いしていた私は、初めての傍聴に、なにかうすら寒い印象を受けました。重要な制度がこうして市民そこのけで決まっていくのか、と。意見を聴きましたというアリバイ作りのためにあって始めから結論は決まっている、それが議会なのでしょうか。議会では議論をして欲しい、とおかしな感想を抱いてしまいました。中野区は、住民の暮らしを守るという行政本来の立場に戻って、国の失政に対してももっと真っ正面から真剣に取り組んでいただいきたいと、切に願います。

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