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むとう有子をとりまくうるさい人たちの声


No.7
区議会を傍聴して

吉野 潤子
▲神山区長、意気込みは何処に?▼
 「行財政5か年計画素案」が区報に掲載されて、中野区の財政がこんなに逼迫した危機的状況であることを、今さらながらに痛感した。
 数年前から、私が活動の場としている消費者センターにおいても種々の予算が削られていったり、職員の人数が減少したりして、身近に感じてはいたのだが、区報に載った施策の見直し、廃止の多さに唖然とした。
 財源の無くなった今、削られる施策、残される施策、その判断はどこであろう。どこに軸足を置いて今後の区政を進めていくのか。ここ数年来、私の内に産まれた「行政とは」という問いを持ちながら私は、区長や各議員の考えている区政の方向性を実際に、この目で確かめたくて、11月27日、29日の議会を傍聴した。
 自ら率先して、この状況を打開してゆこうという強い意志は、答弁する区長の姿からは立ち昇ってこない。残念である。むとう議員の再質問で「区民との直接対話の機会を設けるのはどうか」という提案にも「素案は決まってからでないとわからない。予定していない」と答えられた。予定していないのなら予定すればいいことで、「予定したい」との答えを私は期待した。ただ単に、給与報酬のカットで姿勢を見せるのではなく、区民に呼びかけ、共に乗りきってゆこうという姿勢こそ見せて欲しかった。
▲もしかして、むとう有子はハズサレテイル?▼
 11月29日は、午後1時から始まる予定の議会が1時30分になっても始まらず、2時少し前に始まり、長沢、服部議員の質問が終了し、次に予定されていたむとう議員の質問は、議長により議事運営の為にと休憩がとられ延ばされた。
 傍聴席にいる人たちにとって休憩は15分ぐらいの事かと思って座っていると、むとう議員が来て説明してくれた。「議会運営協議会を経て議会運営委員会が開かれるから、いつ再開するかわからない」という。これらに関する傍聴席への説明は議長からも事務局からも一切無い。むとう議員が傍聴席に上がって来てくれなければ、ずっと待っていることになっていただろう。仕方なく私は帰宅することにした。
 家から議会事務局に数度、問い合わせの電話をした。事務局が、再開がわかった時点で電話をかけて下さるという。お願いした。午後6時15分に再開するという。再び、自転車で議会まで出かけた。
 議会運営委員会は、むとう議員の質問の前に是が非にでも、行わなければならなかったのだろうか。傍聴者をどう考えているのだろう。説明も無く、全く不親切である。この日の長沢、服部議員ともに、会派に属し、むとう議員は、無所属である。会派の後ろ盾もなく新米だからこの扱いかとカン繰ってしまう。
 一人の議員でも、その議員を選んでいる多くの区民がいる。その存在をどう考えているのだ。区という小さな地域社会、その生活を支えている区政において会派もないではないか。議会運営準備に、協議会、委員会と、2つの会議体が必要か。非効率で不透明になっていないか。私は腹が立った。
 後日、議会事務局に電話した。29日の私の体験を話し、傍聴者への説明を要求した。事務局によると、現在、議会の改善検討会が設置されていて、傍聴者のアンケートは、全文違わず報告しているとの事であった。改善検討会での会議内容を公表してもらいたい。
 傍聴者にも生活があり、時間をやり繰りして足を運んでいるのだ。行政組織も、議会も、旧態依然であってはならないし、常に区民の生活に敏感に対応できる機関であって欲しい。

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