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むとう有子をとりまくうるさい人たちの声


No.75
   多様な人々が出会える場を

          稲葉 剛

 はじめまして。中野区を中心に生活困窮者への支援活動を行なっている一般社団法人つくろい東京ファンド代表理事の稲葉剛と申します。2014年の団体設立以来、むとう有子さんには大変お世話になっています。

 つくろい東京ファンドは、都内で増え続ける空き家・空き室を活用し、生活困窮者への住宅支援を展開しています。中野区にある「つくろいハウス」では、住まいを失った生活困窮者を70人以上受け入れてきました。そのうち約40人は区内のアパートに移って生活されています。
 ホームレス状態を抜け出してアパートに移った人の多くは、高齢や障害・疾病のため、一般就労が難しく、社会的にも孤立しがちです。そこで、彼らを支えるための新たな事業として、今年4月、沼袋駅から徒歩11分の場所(練馬区豊玉南1-4-2)に「カフェ潮の路(しおのみち)」をオープンしました。
 毎週火曜日と木曜日の午後に開かれるカフェは、ホームレス経験者の社会的孤立を防ぐ居場所であるとともに、ランチを食べに来てくれる地域住民との交流の場にもなっています。また、自家焙煎コーヒーの製造や販売を通して、ホームレス経験者の雇用を創出しています。
 「カフェ潮の路」には「お福わけ券」という仕組みがあります。これはカフェに来たお客さんが自分の分だけでなく、「次に来る誰か」のために飲食代を先払いする仕組みであり、お金のない人もそのチケットを使うことにより無料で飲食ができます。この仕組みを通して、多様な人々が交流できる場を作っていきたいと考えています。
 むとうさんには何度もカフェのお手伝いのボランティアに来ていただいています。ぜひ読者の皆様もお越しください。よろしくお願いします。

*「カフェ潮の路」の情報は、団体ホームページでご覧ください。自家焙煎コーヒーのネット通販も行なっています。
  http://tsukuroi.tokyo/



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