西武新宿線立体交差化事業として今、中井駅・野方駅間は鉄道の地下化工事が進んでいます。私の住む鷺宮も地下化になるという話が以前からあり、近所の人達ともどもそう思い込んできました。

　ところが昨年、事業主の東京都に西武鉄道が提出した案では高架化が有力と知りました。高架になると日照確保のため線路北側に道路が必要だそうで、線路脇の私の家は庭が削られるとのこと。寝耳に水の話でした。しかも近々にそれが決まるといいます。
　私は慌てて「駅利用者の会」から情報をもらったり、資料を比べるうちに、私の家だけでなく鷺宮の街全体にとっても地下化がいいと確信しました。それからは中野区に電話をしたり町内会へ働きかけたりしましたが、個人では無力と知りました。

　私は思い切って、面識のなかったむとうさんに電話で現状をお話ししました。むとうさんのことは以前から議会レポートをいただいて活動を知っていたのと、中学時代の尊敬する恩師が「私達のことをよく考えて下さる」と仰っていたので、この方にと考えたのです。 　見ず知らずの私の突然の電話にも「よく知らせてくれました。一緒に区と都の担当者に話をしに行きましょう」と仰って、すぐその機会を作って下さいました。
　中野区の態度は事なかれ主義であり、住民の希望を軽視している現状の中、私達の要求を汲んでもらうには時間がかかると思います。けれど、むとうさんに力を借りながらあきらめずに活動するつもりです。

　今や私はすっかりむとうさんのファンです。むとうさんは純粋で正義感が強く行動力がおありです。そして弱者に優しいです。
　今の活動にはエネルギーが必要で、慣れない私には負担も大きいのですが、半面、得たものも多くあります。行政の実態を僅かでも知り得たこと、そして何より大きいのは、むとう有子さんに出会えたことです。