昨年8月から11月、中野区の「今後の図書館サービスのあり方検討会」に公募区民委員として参加しました。
検討会は、専門家や区内関係団体代表らが、建設中の中野東中学校内に設置される新図書館の内容など、幅広く話し合いました。
田中大輔前区長時代に決められた本町図書館と東中野図書館の廃止方針は、意見を言ったほぼ全員が「残した方がいい」とし、区が小学校20カ所の校舎内に作ろうとしている「地域開放型学校図書館」については、防犯面などから慎重論が多く出されました。
意見は区ホームページの検討会会議録に載っています。
区は、区立図書館の配置を含め、図書館の今後のことを検討会の議論を受けて決めるとしていました。
ところが、今年3月に区議会子ども文教委員会に報告されたのは、本町図書館と東中野図書館廃止は変更なし、地域開放型学校図書館は一般の人も利用できる「地域図書館分館」で指定管理にする、従前と変わらない内容でした。
検討会での慎重意見を受け、区はいったん1月下旬の子ども文教委員会と教育委員会定例会で、地域開放型学校図書館は「学校図書館」として規模を縮小し、利用は子どもに限る見直し案を公表しました。
ところがそのたった1週間後の教育委員会定例会と子ども文教委員会で、見直し案は撤回されてしまいました。
この間に何があったのでしょうか?
むとうさんは検討会第1回を傍聴し、中野区議会では子ども文教委員会の委員として区の政策のおかしなところを問題にしてきました。
私が傍聴した2月4日の委員会では、むとうさんは見直し案そのものと見直し案撤回について、政策決定の不透明さを舌鋒鋭く追及しました。
中野区では、田中時代の方針は区民が何を言っても頑として変更されない、見直されても元に戻ってしまう閉塞状況が続いています。
それを少しでも変えていくため、むとうさんはなくてはならない存在だと思います。
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