春の訪れを告げる桜の花が散り終わる頃,我が家の玄関の藤棚に薄紫の藤の花が今年も元気に芽吹きました。藤の花の次には紫陽花が待っています。どちらも今は亡き義父,祖母がわずかな土に植えてくれたものです。「土をなめたら苦いけど,ここにすべての甘さの源がある」という詩の一節を反芻しつつ自然の生命力に感動しています。 さて,春は新しいステップに駒を進める季節ですが,私は感慨深い小学校の入学式に立ち会うことができました。「私たちは平和の中で入学式を迎えられていますが,イラクでは戦いが続き,戦争や貧困のため学校で学ぶことができない子どもたちがいます。教育現場における日の丸・君が代の押し付けなど,憲法で保障されている思想,信条の自由を脅かす教育はあってあはなりません」とのPTA会長のご挨拶でした。長いものに巻かれ,いつしか自ら考えることを放棄し,事なかれ主義で生きている人が多い中,良識と勇気を持って発言されたメッセージに心熱くなりました。 様々な場面で真摯に考え,行動,発言をなさる方に出会えると,とても嬉しくなり,私自身を駆り立てる力をいただき,明日へとつながる想いがいたします。これからも一つ一つこだわり考えながら区政と向き合って歩んでまいります。 ※ところが後日この発言が問題となり,PTAとは別組織の学校評議員会の場で辞任に追い込まれました。これは一個人の進退の問題ではなく,教育現場での思想,信条の自由を脅かす看過できない結末です。PTAとは,学校評議員会とは何なのか,今一度考える必要があります。
むとう有子
ついに質疑時間制スタート |