区議会報告 No.21

0前へ  区議会報告トップ  次へ0

予算総括質疑より 3/3
(2004年度予算について)
平和施策の推進を
むとう 平和の森公園事務所内にある平和資料展示室の運営は行政だけでは行き詰まっているようだが,区民参加による企画展示はなにか実現したか。
広聴広報課長 今後,区内の平和団体,区民の意見や要望等を踏まえて事業を行なっていきたい。
むとう 区としての平和の取り組み,平和資料展示室についてどのような認識をお持ちか。
区長 9・11以降,世界的に不安な情勢が続いている。こうした状況下,様々な国の民族相互の理解を深めていく取り組みが非常に重要と思っている。
ちっとも安全ではない「生活安全条例」は制定すべきではない
むとう 条例制定にあたり,広く一般市民を対象とした説明会を区報でお知らせし,実施したのか。
総務課長 15の地域センターで町会,住区協議会,PTA,老人クラブ等に説明会を行なった。区報には載せていない。
むとう 密告社会化,相互監視社会化など市民が警察活動の担い手になるといった特徴を持つ警察国家化が進み,生活安全条例もその一環である。「あなたの安全を守ります」というやさしげな謳い文句で,日本国憲法第13条が保障するプライバシー権や同21条が保障する表現の自由や結社の自由を縮減する方向で進められており,憲法上看過できない問題を抱えている。どうしても条例化するのであれば,兵庫県のように,震災の被害の中で見出した共生やバリアフリーなどの人間観の視点から条例づくりをすべきではないか。
総務課長 提案の視点を持って,生活安全条例の制定に取り組んでいきたい。
身の回りの有害化学物質を削減せよ
むとう 環境調査費が半減している。しかし私たちは生活の中で合成洗剤や殺虫剤,防虫剤,塩素系漂白剤,除草剤など多くの有害化学物質を使っている。中野区の学校でもあったシックスクールが問題になっている。国の推計では,私たちの家庭から約6万8千トンもの有害化学物質が排出されているそうだ。日本でも1999年に「化学物質把握管理促進法」が成立し,2002年から化学物質の排出量と移動量の情報公開がなされた。区民の命と健康を守るために,区としてこの法律を活用すべきではないか。
環境部長 現在,区としてこの法律に基づいた情報公開請求等はしていないが,今後,活用について考えていきたい。
精神障がい者の地域生活支援を
むとう 精神障がい者の就労機会や職種拡大に向け,保健福祉総合推進計画の新規事業計画としても挙げられている,身体介護ができる2級資格取得への取り組み支援は予算化されているか。
保健福祉部長 3級資格をまず取得してもらい,その後は2級が必要かどうか状況を見極めながら検討してまいりたい。
むとう 単身で生活が困難な精神障がい者に対し,地域社会における自立を推進するため,2カ所目のグループホームの早期開設に向け,取り組むべきではないか。
障がい福祉部長 できるだけ早く開設できるよう努めていきたい。
清掃事業に関わる区長会,助役会を公開せよ
むとう 生活に一番密着している重要な清掃事業という課題が全くの密室で検討され,決定されている。23区の区民にも見える形となるように改革していただきたいが。
資源循環推進課長 随時,議会及び区民に報告していきたいと考えている。

もどる