区議会報告 No.23

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深まりゆく秋に想いを寄せて
 山の葉が色付き始めた10月23日に発生した新潟県中越地震の被災者の皆様に,心よりお見舞い申し上げます。
 地震国に暮らしていることを常に念頭に置いて,中野のまちづくりを進めなければならないと再認識しています。
 中越地震発生の翌日,区民の要請を受け,警察大学等跡地の見学会が催されました。雨続きの週末が続く中,この日は天候に恵まれ,約750人もの区民が訪れ,跡地の実りの秋を堪能しました。黄金色の銀杏,甘酸っぱい香りを漂わせ,割れんばかりのアケビや蜜柑,白く揺れるススキ,黄と紅に染められた木々の葉。溢れんばかりの生命の輝きを味わいつつ,都心にあってこの空間を失うことの損失は多大だと実感しました。実りの秋のお土産を手にして,地震の被災者に思いを馳せながら,けやき並木を後にしました。
 防災は即効性の経済効果を期待できないので予算化が難しいのは重々承知しています。しかし,来たる震災に備えて,民間開発に委ねた高層ビル等ではなく,防災機能を有した緑豊かな公園として,区民の生活と命を守る空間としてこの跡地を活用すべきと強く思った一日でした。

むとう有子


10月24日,警察大学校等跡地見学会にて


中野区民からこの跡地の樹木を生かした公園をとの陳情が多数でています。


緑豊かで静かな空間が広がっています。


杉並区界にて,左手にアケビ,右手に蜜柑を持って。
杉並区民からも防災緑地にという陳情が提出されています。


壊された建物のコンクリートの残がいが,グランドに所狭しと山積されています。

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