むとう有子
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これでいいの? 「中野駅周辺まちづくり計画」 今年3月「中野駅周辺まちづくり計画案」が示されました。民意を考慮して最終計画とするために案についてのパブリックコメント手続き(意見募集)が4月に行われ,334人の方々から意見が提出されました。しかし提出された意見により計画案が変更された箇所は全くなく,文書の書き換えのみ二,三か所なされただけの「中野駅周辺まちづくり計画」が5月9日に示されました。 中野区が示した一つの計画案に100件を超える陳情(103件)が議会に提出されたことも,さらに300件を超えるパブリックコメントが提出されたこともかつてなかったことです。しかも区の計画について理解を示す意見は少なく,高層ビル建設に反対し,既存の樹木を生かした緑豊かな防災機能を持った公園を望む意見が大半であったと思われます。100件を超える陳情のうち,むとうの印象としては,広さ・高さや整備手続き等具体的な記載のない陳情が約14件採択され,具体的内容記載のある陳情約15件が不採択となりました。なお,85件の陳情が継続審査となりました。 「まちづくり計画」は議会の議決を必要とせず,区長が決定権を持っています。この度の「中野駅周辺まちづくり計画」は区民の意見に耳を貸さず,「自然と人の命の営み」よりも「開発や経済」を優先する区長の考え方が示されたものとむとうは受けとめました。 |