区議会報告 No.32

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議会一般質問より 11/29

憲法擁護の立場から国民保護法に慎重な対応を
むとう 国が2004年に成立させた「国民保護法」は,自衛隊の防衛行動を国民一人一人の人権より優先させるものであり,決して国民を「保護」するものではないと考える。また想定される「武力攻撃事態」は本来外交努力で回避するものである。「国民保護法」には,地方自治体が政府の外交上の失敗を「下請け」的に補う側面があり,憲法の地方自治の本旨に対する重大な挑戦であると言える。「憲法擁護・非核都市宣言」をもつ中野区としてはこの法律への対応には慎重であるべきだ。策定の義務はあっても策定期日はないので,拙速に国民保護計画を策定せず,時間をかけて区民の意見を充分に聞き,既存の計画案の変更も念頭に入れて策定すべきではないか。
区長 本計画は,策定手順や内容など国の法の定めに基づいており,性質上策定に遅滞があってはならない。
むとう 「弾道ミサイル攻撃」があった場合,具体的にどこを避難場所と想定しているのか。
区長 避難場所については,事案の発生場所に応じ,防災計画で示した場所を活用する。
むとう 避難指示に従わずに要避難地域に留まり区の説得や警告に従わない人がいる場合,法的な手段または警察力をもって従わせることはあるのか。
区長 避難の指示に従わない場合,法律上の罰則がある。
むとう 憲法のもとで政府と 自治体は対等の関係にあるはずで,政府が「武力攻撃事態」と認定しても,区がそれを拒否する権利や自由は保障されなければならないのではないか。
区長 国の権限に属することについて,国が法律に則って方針を出せば,自治体がこれに従うのは自治体の責務である。
ごみゼロ中野を目指し雨傘袋の使用を止めよ
むとう 中野区は「ごみゼロなかの」をスローガンにごみをゼロにする取り組みを実施し,区民に努力を求めているが,区自身も小さなことからしっかりと手がけていく必要がある。雨の日に区役所の入り口に置かれている雨傘入れのビニール袋は,年間を通してみれば,多量の不燃ごみとなっている。今は,安価で優れた雨傘自動脱水機も開発されており,切り替えるべきではないか。
区長 脱水機は5本当たりの処理に3〜5秒の時間がかかり,一度に多数のお客様が来庁された場合対応が難しい。また,すでに導入した施設でも,水滴が残るためビニール袋に入れている。
*補足 区長が指摘した雨傘自動脱水機は,1995年にスマイル中野に導入された旧式のものである。

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