区議会報告  No.48

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 人間も地球生態系の一員




    10月21日 学びの森(各務原市)


 風に舞う葉が初冬を告げています。
 昨年から、世界各地でミツバチの大量失踪が小さく報道されています。
しかし、これは軽視すべきではない重大な問題ではないでしょうか。なぜなら、野菜や果物などの農作物のほとんどはミツバチの受粉によって実を付けているからです。ミツバチがいなくなれば農業そのものが破綻してしまいかねないのです。
 私たち人間の命と暮らしは、こうした三千万もの生物種の多様な生態系の支えによって成り立っています。

 去る10月、地球上の多様な生物の保全を図ることを目的とした国際的な枠組みを決定する生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が名古屋で開催されました。 同会議によれば、現在世界中で数多くの野生生物が絶滅の危機に瀕し、日本でも三千種が絶滅の危機にあるのだそうです。その原因は、乱開発や乱獲、外来種の持ち込みなど、人間の傲慢な活動にあると指摘されています。
 今夏に観た映画「借りぐらしのアリエッティ」(スタジオジブリ作品)のように、命をつなぐために最小限必要な物だけを自然から借りるという暮らし方を実践しなければと、こ の会議を機に強く思いました。

むとう有子


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