区議会報告  No.56

0前へ  区議会報告トップ  次へ0

むとう有子の決算総括質疑より(2011年度決算について)


 ◎公正な競争入札の実施を
むとう

 区内産業の育成と発展のために区内業者が優先的に受注できるよう制限つき(土木・建築・道路舗装が1億円まで、造園が6千万円まで、電気が4千万円まで、給排水・空調が3千万円まで)一般競争入札を実施しているが、区外業者が参加できる入札と比べ、区内業者のみのこの入札制度の落札率が高い傾向にある。これは、外部評価委員が指摘したように、区内業者を優先することにより、公正な競争が妨げられ、区民の損失につながる可能性があると言えるのではないか。

経営室副参事

 入札は制限つき一般競争入札を含め、全て公平かつ公正に行われている。落札率のみで適正さを論じるのは適切ではない。

 ◎会計事務の適正化を
むとう

 会計事務は「適正な処理件数100%達成」となっている。区民財産である現金の管理事務であるので、全て適正でなければならないが、補償・補てん・賠償金1万円とある。この使途は何か。

会計室長

 出納管理窓口で1万円の不明金が生じたものだ。 調査したが事実確認ができなかったため、不明金とした。

むとう

 不適切な処理に当たるので100%達成は訂正すべきではないか。

会計室長

 不明金を生じさせたことは反省しているが、そ の後の処理は適正に行った。

 ◎学校図書館の蔵書基準の達成を
むとう

 読書は人間性をより豊かにし、実践的知識を身につける優れた教育方法の一つだが、文科省が定める学校図書館に備えるべき蔵書数基準の達成率が悪化している。原因はなにか。

教育委員会事務局副参事

 大量の蔵書廃棄による。今後、全校で基準達成に努めたい。

むとう

 常に最新情報や内容を加える必要があり、古い内容や読まれて痛んだ図書を廃棄するのは当然だが、廃棄分を購入する予算を学校に与えていないことが問題だ。学校ごとに分配されている予算は年々減額されている。学校図書館法で区は図書館の充実を図らなければならないと定められている。蔵書基準達成に必要な予算額はいくらか。

教育委員会事務局副参事

 5百万円以上だ。

むとう

 教育に図書は必要だ。5百万円で蔵書基準を達成できるのであれば検討すべきだ。公正な競争による入札が実現できれば本を購入することができる。公正な区政運営を願う。


2011年度一般会計歳入歳出決算 10/12

むとうは反対しました

 特別区税収入は減少し続け、2011年度は前年度からさらに約3億円減少。納税者一人当たりの所得額も2万円減少し、23区平均を37万円下回る373万円。用地取得等により公債費(借金)は増加し、134億円となり、区民一人当たりの負債は23万円。開発ありきの区政運営に納得できず、むとうは反対しました。
  なお、国民健康保険・後期高齢者医療・介護保険特別会計についても反対しました。

2011年度歳入歳出決算額
歳入総額 1,091億2,897万6,161円
歳出総額 1,067億7,313万2,443円
収 支   23億5,584万3,718円

もどる