春を告げる桜の花に心が弾み、玄関先の藤の花に心が高ぶり、祖母が植えた紫陽花に心が和む、そんな心地よい春は足早に去ってしまいます。

　さて、４月から消費税が８％に上がりました。消費税は低所得層に負担が重くなるため、住民税非課税者に臨時福祉給付金が、児童手当受給者（所得制限有り）に子育て世帯臨時特例給付金１万円が支給されますが、この程度の給付では焼け石に水です。さらに国民年金保険料が上がり支給額は引き下げられます。国民健康保険料や後期高齢者医療保険料も上がります。また、生活保護基準の引き下げに伴い就学援助制度が受けられない子どもが出ています。
　消費税増税の理由は社会保障のため、増収分の使途は年金･医療・介護･少子化対策だったはずですが、その理念は経済成長･景気回復という耳触りの良い気ままな春風に吹き飛ばされました。耳に痛い真実を聴きとる力を身に着けたいと思っています。

　さて、６月８日は中野区長選挙です。自身で制定した多選自粛条項を削除し立候補する現区長の当選を阻止すべく対立候補の一本化が望まれます。区民の声に誠実な区長の誕生を願わずにはいられません。

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