残暑お見舞い
　　申しあげます

　夏の暑さに体力の衰えを感じつつ、気力を振り絞り、世の不条理に細やかな抵抗の道を歩んでいます。
　先日、憲法改正をかけた歴史的に重要な参議院選挙が行われました。投票率は５４・７％（中野区５６・５５％）で、改憲勢力が３分の２を超える結果でした。
　選挙最終日に「憲法守ろう」「選挙に行こうよ」と最後の１分まで呼び掛けていた奥田愛基さん（学生グループ・シールズ）の姿に期待と希望を感じる一方、投票日に若者で賑わう原宿のスイーツ店で列をなす若い女性が「おいしいお菓子には時間をかけて並ぶけど、選挙に行く時間はない」と答えていたテレビ映像が印象的でした。目先のことしか考えないという日本の教育の成果でしょうか。平和な暮らしがあってこその自由な時間であり、経済であり、政治は生活そのものなのだとの実感を得られる政治教育を実現し、日常生活で自然に政治を語ることができる社会を創っていきたいものです。
　数の力で押し切る政治から、議論を尽くす政治となるよう、野党の結集が今は重要です。このレポートがお手元に届く頃には、都知事選挙の結果が出ています。果たして都民の選択は……。

［もどる］