区議会報告  No.72

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物言えば唇寒し秋の風




          10月15日、国際文化会館(港区六本木)にて
 国際文化会館は、3,000坪の敷地があり、都内屈指の文化遺産で、 京都の名作庭家七代目小川治兵衛が手がけた日本庭園

 言わずと知れた芭蕉の句です。余計なことを言うと災いを招くという意味ですが、中野区政に身を置くと、言わずにはいられないことばかりです。言えば言うほど虚しさが募り、秋の夜風が身に沁みる季節です。

 10月3日、中野区議会で歴史に残る秘密会が開催されました。公開が原則の議会を非公開で行う秘密会は、地方自治法115条により、議長または議員3人以上の発議により、出席議員の3分の2以上の多数で議決した時に開催できると規定されています。私もやむなしと判断し、発議に賛成しました。議員が秘密会の議事を漏洩した場合は懲罰の対象となるので、内容を報告することはできません。最近の事例では、2015年12月、鎌倉市議会が基本的人権の尊重に抵触するとし、秘密会を開催しました。今後、公開できない事案が発生しないよう、区政運営を行ってほしいものです。

 さて、私は、中央区の佃島生まれです。佃島の多くの人が築地市場に勤めています。築地市場の豊洲移転の問題で噴出した、誰もが責任を取らない無責任な仕事ぶりをしっかり見て、我が振りを直す中野区となるよう頑張ります。移り変わる季節の中、ご自愛ください。

むとう有子


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