区議会報告  No.72

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むとう有子の決算総括質疑より(2015年度決算について)


 ●不用額を少額に抑えよ
むとう

 不用額が約58億円と、毎年増加傾向にある。58億円もあれば、公園に新しい遊具の設置などあれやこれや区民の要望に応えることができる。原因は見積もりの甘さから生じる契約落差だと思うが、要因と今後の対策は。

予算担当副参事

 見込み差、契約落差、予算不足にならぬ考慮が要因。予算の有効活用に向け、十分精査し、適切に予算計上したい。

 ●児童相談所の設置は慎重に
むとう

 現在、東京都では、区が設置している子ども家庭支援センターを児童相談の第一義的窓口とし、都が設置している児童相談所を専門性の高い困難事例の対応窓口として役割分担をしている。中野区の2015年度虐待対応件数150件のうち、困難事例10件を都の児童相談所へ繋げた。今年5月、児童福祉法が改正され、23区にも児童相談所を設置できるようになったことを受けて、この10件分の業務を担うための児童相談所を統合新校舎(第十中学校の位置)と合築で2020年度の開設を目指している。児童相談所設置に伴い、一時保護所の設置運営や14もの多様な設置市事務を担うことになる。区が進めてきた人件費削減2千人体制を脅かす専門人材確保についての考えは。

人事担当副参事

 必要人員数を確保したい。

むとう

 都の児童相談所運営経費総額のうち、国の財源は3分の1以下。区が膨大な財源負担をすることになると考えるが、総経費の見込み額は。

子ども家庭支援
  センター所長

額は今後明らかにする。

むとう

 都の児童相談所以上に充実した内容とならなければ区が設置する意味はない。子どもの最善の利益を考え、設置は慎重に検討するべきだ

 ●生活保護業務の質の向上を
むとう

 支給し過ぎた保護費が約2千万円返金されていない。ケースワークがしっかり行われていたら防げる過払い金があるが、その対策は。

生活援護担当
  副参事

 生活状況の実態把握に努めたい。

むとう

 ケースワーカーの訪問調査活動は、生活状況の把握と自立指導支援に不可欠。状況に応じて毎月の訪問がA、2か月に1回がB、4か月に1回がC、6か月に1回がD、1年に1回がEという類型を定めて訪問活動が行われているが、その実績訪問率は。

生活援護担当
  副参事

 A類型が14・9%、B類型が33・6%、C類型が60・2%、D類型が84・6%、E類型が74・6%。

むとう

 A類型の実績が低いのは残念だ。


  2015年度一般会計歳入歳出決算 10/3

むとうは反対しました

 歳入歳出総額は、過去最高額を更新。納税者一人当たりの所得額は約5万9千円の増額だが、23区平均423万円を下回る382万円。予算化し、未執行や契約落差による不用額が58億円と、毎年増加傾向にある。厳密な予算化を図り、教育福祉などに有効に活用するべきと考え、むとうは反対しました。
 なお、国民健康保険・後期高齢者医療・介護保険特別会計についても反対しました。

2015年度一般会計歳入歳出決算額
歳入総額 1,344億9,099万3,719円
歳出総額 1,313億2,361万6,373円
差引残額   31億6,737万7,346円

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