暑中残暑お見舞い
　申しあげます

　我が家の居間には、秋田県生まれの亡き義母が描いた「雪に耐える木々」と「紅葉の奥入瀬渓流」の油絵を掛けています。真夏の暑い部屋の中で涼しげな異空間を醸し出し、雪山の深閑に潜む音、水の激しい流れの音が、私に語りかけます。その絵は、戦争の愚かさを記憶し、話し合いによる解決を家庭でも実践し、自然の音に耳を澄まし、慎ましくも力強く生きた義母の姿と重なります。

　さて、東京都議会選挙が終わりましたが、皆さんは結果をどのようにお考えでしょうか。議会の役割は行政をチェックすることです。知事を支持し、知事の選挙応援で当選した議員が多数を占める都議会は、知事にとって大変都合の良い下請け機関となってしまうのではないでしょうか。国政でも安倍総理の一強の下で、国会が政府の言い分に唯々諾々と従い、共謀罪が成立し、森友学園や加計学園問題を闇に葬ったことを忘れてはなりません。中野区議会でも与党的立場の議員が多数を占め、議会が議論の場にならないと感じることが多々あります。有権者として、一票を投じた議員の動向をしっかりチェックすることが大事です。もちろんむとう有子に対しても厳しいご意見をお待ちしています。

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