区議会報告 No.79

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むとう有子の議会一般質問 

 旧中野刑務所正門(平和の門)を保存せよ

むとう


  区長は中野区ものしり博士号を取得しており、区の文化歴史に深い知識をお持ちと思い伺う。戦前の治安維持法により、戦争に反対し平和を願い検挙された政治犯や思想犯が多く収監されていた旧中野刑務所の正門は、天才建築家と言われた後藤慶二氏の設計による、現存する唯一の作品で、日本の煉瓦造り建築の到達点を示し、築後103年を経過する貴重な建造物。門の両側には16畳の部屋が2つある。この部屋を活用し歴史を知り、平和な未来を育む可能性に夢が膨らむ。
 この門がある敷地には平和の森小学校の新校舎建設が計画されており、区は新校舎建設に支障があるので、門を残す考えはないとの答弁だった。門を残すことについて、ものしり博士の新区長の見解は。

区長

(答弁せず)


むとう

 この門の価値を知る多くの区民や建築家が、保存・活用を望んでいる。門を活用した学校建設や、旧中野刑務所エリアでの移築も可能とする意見が建築家から寄せられている。専門家の知恵を借り、区民と共に検討する場の設置を求めるがいかがか。

健康福祉部長

 保存方法等を検討している。今後、専門家や区民の意見を聴取し検討していきたい。

 公約を守りごみの有料化はするな

むとう

 選挙の際の区長のホームページに「ごみの有料化はしません」との記載がある。前区長の方針をくつがえし、家庭ごみ有料化はしないとの理解でよいのか。

区長

 23区が一体で取り組む環境が整ったら、有料化を一緒に行っていく。

むとう

 ごみ減量化施策の新たな考えはあるのか。

環境部長

 陶器ガラス金属の全量資源化、フードロス対策、紙類の資源化を推進していく。

 包括外部監査の導入を
むとう

 選挙ビラに「新しい区役所をはじめます」との記載がある。まずは公金の使い方について、内部監査委員(元区職員と税理士、自民・公明党の現区議会議員の4人)に加えて、外部監査人(弁護士、公認会計士、税理士等)による監査機能の強化に取り組んでいただきたい。かつて自治体のずさんな財務管理が問題となり、1997年の地方自治法改正により、都道府県、政令指定都市、中核市に外部監査制度の導入が義務づけられた。市区町村は任意での導入。外部監査制度とは、監査機能の独立性と専門性を強化するために、自治体と外部監査契約を結んだ外部監査人が監査を行う制度。外部監査人が必要と認める事業を特定して監査する「包括外部監査」と、首長、議会、住民から要求のあった事業のみを外部監査人が監査する「個別外部監査」の2種類がある。中野区は、2003年、包括と個別の2つを盛り込んだ画期的な外部監査条例を提案したが、議会の理解が得られず、2005年2月、この条例案を撤回し、翌3月、個別外部監査のみを残した条例を制定し、13年が経過した。全国的に個別外部監査はあまり活用されていないが、中野区の実績は。

区長

 実績は無い。

むとう

 現在、荒川、太田、江東、港の4区が、平均9百万円の経費で包括外部監査を実施し成果を上げている。活用されていない個別外部監査を見直し、包括外部監査を導入し、監査機能を充実させて、区政の透明性・信頼性を高めることを始めてはいかがか。

区長

 費用対効果の面から導入は慎重に検討したい。



*無所属議員の一般質問もJCOMで放映されますが、一定例会1人です。むとうの放映予定は2019年3月頃です。

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