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カトマンズからの便り


むとうさん,酷暑の後は大型の台風がいくつか来たと聞いていますが,東京の様子はいかがでしょうか? 来年は暑い夏を過ごさなくてはならないかと思うと,今からウンザリしています。何しろ低血圧なものですから・・・

こちらでは8月18日からマオイストが「道路封鎖」を始めて,首都カトマンズに一週間,物資が満足に運ばれませんでした。野菜は一挙に2倍強に上がりました。しかし,カトマンズ庶民は一向に驚く様子もなくモケセラセラモの程でした。「毎回毎回,驚いてはいられないよ」という返事が返ってきます。その行動は一先ず終わりましたが,政府が我々の要求(軍に逮捕された後,行方不明になっている仲間の所在を明らかにすること)を受け入れなければ新たな抗議行動に出ると警告しています。

今まではカトマンズの「水」と「大気」についてお伝えしてきましたが,今回は一般庶民の生活ぶりをお送りしたいと思います。

ネパール国民の主食は一日二回の「ダルバート」である。ダルとは豆の意味で,バートとはごはんを指す。日本のものよりいくらか固めに炊いたごはんに豆のスープやじゃがいものカレー煮などをかけて食べる。肉は主にバフ(水牛)を食べている。これ以外にはチャー(かなり濃い目のミルクティー)を一日に何度となくよく飲んでいる。この習慣は1990年の民主化以前も以後も変わっていない。裕福な家庭では外食もできるが,それは一部に限られ,半数以上は低所得者層で贅沢な真似はできない。

そんな一般庶民が今,「民主化」に裏切られ失望している。国王による長期に渡る独裁体制から解放されてから国民は3〜4年の間「夢」を持っていた。「支持政党はどこですか?」と聞かれれば,「○○党です」とも答えていた。しかし,今,国民の約半数は「支持政党なし」へと変化してしまっている。

今年の4月から5月に行われていた大規模かつ粘り強い政党支持者たちによるデモンストレーションの時にも,それに参加していない半数の人々は実に冷めていた。「どうせ政党政治に戻ったとしても汚職は止まらないよ」と・・・。貧しさゆえに自分がその地位に付くと,手数料(賄賂)をせしめる。役人が幹部になると自動的に手数料をいただく,大臣になるとすぐに屋敷が建つ等,既成事実化してしまっている。現在複数の元大臣(NCの党首で元首相のG・P・コイララを含む)が複数の汚職容疑により公判中である。

失業率は一向に下がらず,一日中ブラブラしている者も多い。物価は上がり離しで,水道や灯油等の公共料金の値上がりが深刻だ。その最大の理由は言うまでもなく「内戦」が長期化して,軍事費が突出してしまっているためだ。

ネパールに長くいて感じるのは,政治家等のリーダーを含め国民全体が世界を見ることができていないことだ。外国と言えばせいぜい両隣のインドと中国,マイケル・ムーアの「華氏911」も上映されていない。“木を見て森を見ていない”,世界的視野があまりにも狭いため,井戸の中でシェール・デューバ(首相)もプラチャンダ(マオイストのリーダー)ももがいている感じがしてならない。外国人の我々は今,別の視点,物差しを与えてあげる必要があると思う。これまで公式の和平会談は2度決裂,失敗に終わっている。今こそ緊急の国際的な支援が必要な時だ。

*ネイチャルのホームページが東京でつくっている人が多忙を極めているため進んでいません。が,ネパールの情報を多くの団体に送る活動を続けています。どうぞ「イコールの会」の皆様によろしくお伝えください。モ金は天下の回り物モ,カンパの方もどうぞよろしくお願い致します。

*ビザが延長できなくなったため,一旦,9月中旬に日本に戻ります。残暑の折,お体には充分お気を付けください。

志鎌 誠 カトマンズ


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