区議会報告 No.25

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 散策が心地よい季節となりましたが,ここ数年花粉症に悩んでいます。花粉症は国の政策ミスによる林業の荒廃と車の排気ガスによる大気汚染がもたらした人災と言える現代病のようです。
 さて,私事ですが,秋田県で一人暮らしの夫の母が昨年末,肺炎で入院したことが引き金になり,アルツハイマー病(認知症)となりました。住み慣れた地を離れるのはつらいことだとは知りながら,環境の激変による症状の悪化も覚悟し,退院と同時に私たちが世話のできる東京に連れてくることを決めました。しかしながら,在宅介護は無理と判断し,認知症のお年寄りが共同で暮らすグループホームに今春入居しました。義母は心暖かいスタッフの支援を受け,家庭的な環境の中で落ち着いた日々を送っています。
 2000年度から導入された介護保険が適用され,当時全国で418カ所だったグループホームは今年2月には6273カ所にまで急増しましたが(中野区内には2カ所のみ),介護の質に格差があり,一人ひとりに応じたきめ細かな質の高い介護の確保が急務です。私自身が入居してもいいと思えるホームを探し当てるのにとても苦労しました。そして老後も金次第という悲しいこの国の高齢者福祉を目の当たりにし,改めて高齢者福祉に取り組む決意を新たにした次第です。

むとう有子



4/3 認知症高齢者グループホーム光風荘にて
左から武藤タヘ子(義母),有雅(長女),むとう


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