区議会報告 No.27

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自然のめぐみを暮らしに

 去る9月4日,集中豪雨により中野区で甚大な浸水被害が発生しました。被害に遭われた方々にまずは心よりお見舞い申し上げます。
 季節の移り変わりの速さを感じつつ,日本の,世界の各地から伝えられる自然の猛威の前に,人間の無力さを感じている今日この頃です。
 私たちの地球は約46億年前に,そして生命が誕生したのが35億年前と言われています。今,この地球は自らの自浄能力を超え,様々な赤信号を発信しています。オゾン層破壊,熱帯雨林伐採や酸性雨などによる砂漠化,温暖化による海面上昇,環境ホルモン(内分泌かく乱物質)によるオスのメス化,種の絶えた生物たち。さらに生命の摂理を犯し,草食の牛に肉骨粉を与え,共食いをさせた結果のBSE(牛海面状脳症)発症等々。便利さ,快適さを求め,科学技術を過信し,経済を優先しての大規模開発による自然破壊のつけが回ってきています。そして,最大の環境破壊は戦争であることも私たちは忘れてはなりません。
 平和のうちに,太陽のめぐみ,雨のめぐみ,大地のめぐみ,生命のめぐみを感じながら暮らしていける町づくりに,微力ながら,力を注いでいきたいと思っています。

むとう有子



今こそ,日本国憲法の再認識を!


10/1 中野まつり「平和展」にて

 軍事力では国民の生命と財産を守ることはできないと,戦後多くの日本人が実感し,現行の日本国憲法は,暴力の連鎖を断ち切り,他国民を「信頼」することで自国を防衛し,国際貢献することを目指す「積極的非暴力平和主義」が貫かれています。
 しかし,10月28日に決定した「自民党新憲法草案」では,自衛隊が自衛軍となり公然と海外派遣され,アメリカ主導の戦争に参加できるようになります。
 また,現行憲法前文の「全世界の国民がひとしく恐怖と欠乏から免れ,平和のうちに生存する権利を有する」と謳う「平和的生存権」の規定が消されています。
 自衛隊が正式な軍隊となることは,他国に攻撃の口実を与え,日本国民は危険にさらされます。安全保障の根幹は「軍事力」ではなく「信頼」にあると確信し,「自民党新憲法草案」に,むとうは反対です。皆さんもぜひ,今一度日本国憲法を読み直してみてください。
 取り返しがつかなくなる前に!

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