区議会報告  No.56

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 晩秋に静かに想う





          10月13日 昭和記念公園 コスモス畑

 今秋は夏去らず秋短く、枯葉舞う姿に冬の足音を感じる昨今です。
 さて、このところ、区民の税金で建てた建物から、区民の活動や憩い・交流の場を奪い、利活用と称して民間企業に貸し出し、家賃収益を目論む区の姿勢に疑問を感じています。
 消費者センター・環境リサイクルプラザもその一つでした。区民活動による地道な地球温暖化対策よりも、民間事業者による大幅な二酸化炭素削減効果を求めて環境事業者への貸し出しを試みましたが、借り手は見つからず、ついには二酸化炭素削減に貢献する事業活動という条件を外し、再度募集をすると言い出す始末で呆れるばかりです。区有施設は区民の財産です。区民による地道な環境活動の場に戻すべきではないでしょうか。

 話は変わりますが、映画化された『ツナグ』(辻村深月著・新潮文庫)を読みました。一生に一度だけ満月の夜に死者との再会を叶えてくれる「使者」のお話です。大切な人を失った多くの方に「死者は、残された生者のためにいる」というメッセージが心に沁みる感動の小説です。「もう一度会いたい」との想いがお有りの方にお薦めの一冊です。

むとう有子


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