区議会報告 No.58

0前へ  区議会報告トップ  次へ0

むとう有子の予算総括質疑より(2013年度予算について) 3/1

●5歳児歯科健診のフッ素塗布の見直しを

むとう


 新規事業として全5歳児歯科健診とフッ素塗布に261万円が予算化された。健診は重要だがフッ素塗布は問題だ。フッ素利用を推進していたWHOも子どもへの悪影響を鑑み、近年、6歳未満の子どものフッ素洗口は強く禁止、フッ素配合歯磨剤の使用は好ましくない、8歳未満児へのフッ素塗布は勧められないとしている。今やフッ素使用慎重論が国際的には主流だ。解毒作用が未発達の子どもへのリスク回避の点からフッ素塗布は中止するべきでは。

子育て支援担当
副参事

 虫歯予防にフッ素塗布は有効だと考えている。7月から行う。

むとう

 虫歯予防は規則正しく栄養バランスの良い食生活と、正しい歯磨き指導が重要だ。安易にフッ素塗布をせず、フッ素の副作用を伝え、保護者に塗布の選択を委ねるべきではないか。

子育て支援担当
副参事


 保護者の選択の上で行っていく。

●アレルギー疾患のある児童への確実な対応を

むとう


 疾患を抱える児童が安全に学校生活を送るために学校生活管理指導表の活用を国が進めている。腎臓病と心臓病の指導表は活用されているが、2009年度から活用すべきであったアレルギー疾患の指導表を中野区が活用していなかった理由は何か。

学校教育担当
副参事

 医師会との協議が必要だった。4月から活用する予定だ。

むとう

 昨年12月、調布市の小学校の児童が、給食後、アナフィラキーショックで死亡した際、エピペン注射(アナフィラキシー発現時に自己注射する補助治療剤。本人の意識がない場合、周囲の助けが必要)が課題となった。エピペン保有児童が区内に9人いる。学校任せの注射実技訓練や研修ではなく、教育委員会が予算化し研修の充実を図るべきでは。

学校教育担当
副参事

 養護教諭、学校医、医師会と連携し進めるので、新たな予算が必要とは考えていない。

むとう

 2012年度に区立小・中学校で発生したアレルギー食の誤食事故の全容は。

学校教育担当
副参事

 除去物が残っていた、通常のタレをかけた、盛り付けを誤ったの3例で、事故は未然に防げた。

●身の丈に合った事業を

むとう


 今後5年間の事業で活用する基金額と起債額は。

予算担当副参事

 基金は90億円、起債は396億円。

むとう

 身の丈に合った事業規模へと考え直すべきだ。

もどる