中野通りに咲いた薄紅色の桜の花が春の訪れを告げ、我が家の薄青紫の藤の花と紫陽花、ご近所さんの色とりどりのチューリップなどの花々が私の心に癒しと、世の中の不条理に立ち向かう力を与えてくれます。忙しい生活の中で、歩みを止めて、道端に咲く花々の平和を望む姿に心を寄せてみてはいかがでしょうか。

　３月29日、安全保障関連法が施行されました。時の政府が「存立危機事態」と認定すれば、日本が直接武力攻撃されなくても、自衛隊の武力行使が可能となりました。戦後の平和憲法の下で、祖父母から戦争の話を聞きながら、非戦の時代に生まれ育った私は、新たな戦前の始まりに直面しました。子や孫にどんな日本を手渡すことになるのでしょうか。 安倍政権の行き着く先は、貧富の格差が広がり、いつか来た道で戦争をする国に戻ることです。

　国政も区政も民意が届かぬまま見過ごすわけにはまいりません。今夏の国政選挙は日本の進むべき道を決める重要な選挙です。福沢諭吉氏は『学問のすすめ』の中で「ひどい政府は愚かな民が作る」と説いています。今こそ、熟慮し行動せねばならない時です。　　　

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