区議会報告 No.78

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むとう有子の予算総括質疑より(2018年度予算について) 3/2

●地球環境と生態系に配慮した持続可能な社会の実現を

むとう


 施政方針説明の中で「東京オリンピック・パラリンピックを足がかりにした持続可能な社会をつくり出す」と区長が述べた。オリンピックと持続可能性を初めて結びつけたのは、2012年のロンドン五輪。この時、地球環境と生態系を中心に据えた「持続可能なオリンピック」を打ち出し、会場建設から運営に至るまで、建設資材から飲食品まで、厳密で包括的な調達基準を設定し、徹底した環境配慮を実施。東京大会誘致の際、日本はこのロンドン大会を超える環境配慮の目標を設定して実現を約束し、調達コードを策定した。  新中野体育館をオリンピックの練習会場にと希望するのであればなおさら、経済面に偏重することなく、地球環境と生態系を中心に据えた上での持続可能な社会を目指すべきと考えるがいかがか。

政策室副参事

 策定した「ポスト2020を見据えた中野区の取り組み」の中で、環境負荷の少ないまちづくりの発展を掲げた。オリンピック関連事業を行う上で調達コードを考慮し進めていく考えだ。

●経済的困窮世帯への大学進学支援を

むとう


 施政方針説明の中で「行政のあり方を子育て第一の形に変えていく」と区長が述べた。日本学生支援機構が、奨学金返済が滞った自己破産が延べ1万5千人に及ぶと発表。その内訳は、本人が8108人、親や親戚など連帯保証人が7230人。非正規雇用などのため安定した収入の確保が厳しく、返済が滞る方が多数いる。貧困の連鎖を断ち切るためにも、若者が経済的理由で進学をあきらめないよう、入学料・授業料減免制度、奨学金、進学後の生活設計や返済計画等をまとめた経済的支援パンフレットを作成してはいかがか。

健康福祉部
副参事

 奨学金等を掲載した現一覧表をわかりやすく改善を図りたい。

むとう

 ふるさと納税を原資に給付型奨学金制度の創設を。

健康福祉部
副参事

 創設は考えていない。

●ごみ分別の徹底を

むとう


 区は外国からの観光客増加を期待しているが、観光中のごみの捨て方の検討を。

都市基盤部
副参事

 観光地の事例を調査したい。

むとう

 清掃工場への中野区の不適正ごみ搬入率は44・8%で、23区中ワースト5位。集積所で見極め、警告シール張りを徹底し、焼却不適正なごみの搬入を止めるという職務意識を持つべきでは。

清掃事務所長

 職員等に注意喚起し、事例討議研修の強化を図りたい。

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