区議会報告 No.84

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 晩秋に 静かに世を憂う

 今秋は夏去らず、台風に癒えぬ爪痕残されて、紅葉を楽しむ心持てずに秋短く、枯葉舞う姿も悲しげな、冬の足音を感じる今日この頃です。

 今更ながら、自然の猛威に人間の非力を感じていますが、人間の知恵で自然と共存しながらの減災対策に税金を使ってほしいものです。

 10月から消費税が10%に増税されました。国は社会保障のためには増税は致し方ないとメディアを使って国民に浸透させてきました。消費税増税は庶民の暮らしや中小企業を直撃し、低所得者に負担増を強いるものです。その陰で、高所得者や大企業には、相変わらず法人税減税や様々な優遇税制が固定化しています。

 私たち庶民は、国の説明を真に受けず、時には疑いの目を向けることも必要ではないでしょうか。経済的な能力に応じて税負担をする「応能負担原則」に基づく税制改革をするべきと考えます。

 秋の夜長に、難しい税制をわかりやすく説明している「消費税を上げずに社会保障財源38兆円を生む税制」(編者・不公平な税制をただす会、発行・大月書店)のご一読をお薦めいたします。

 季節の変わり目です。風邪などひかれませんように……。

むとう有子

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