区議会報告  No.84

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むとう有子の決算総括質疑より 9/25
  (2018年度決算について)

 ●区長改選時は骨格予算を
むとう

 区長選挙前のバラマキ感溢れる本格予算だった。改選時は本格予算とせず、最低限必要な経費を編成する骨格予算とするべきだったのでは。本格予算での支障は。

区長

 前区長の予算を受け継ぎ、やりづらい部分はあった。

むとう

 次選挙前の2022年度予算を骨格予算にしては。

区長

 今回定める基本構想と基本計画が骨格の部分であり、進める必要がある。

むとう   はぐらかさないで。
 ●保育経費流用の是正を
むとう

 幼保無償化に伴い、今以上に保育の質に影響する保育士の給料改善が重要。私立認可保育所に保育経費約66憶円を支出。使途は、人件費、事業費、管理費の3つ。
 国は委託費の8割を人件費と積算。8割では利益が出ず、企業にメリットがないため、人件費を上限なしで他の経費や他施設への流用を可とする規制緩和を実施。これがいくら補助金を出しても保育士の収入が上がらない原因。
 人件費が経費の5割を切ったらブラック保育園との指摘がある。昨年の質疑で「一定額は確実に人件費に充当するよう働きかける」と答弁。一定額とは何%と定め働きかけたのか。

保育園課長

 50%を目安とし、働きかけた。

むとう

 人件費比率を明示した財務情報の公表を義務付け保育士等キャリアアップ補助金を57園に約3億円支給。このうち区が把握する2017年度株式会社園は16施設中4施設の人件費が50%未満と答弁。2018年度は。

保育園課長

 株式会社園21施設の人件費平均は54.9%、50%未満は6施設、最低は36.8%。

むとう   岩波書店「世界」9月号に掲載された小林美希氏の「ルポ保育園株式会社」によれば、中野区内の保育士年収ワースト1位は296万7912円。見解は。
区長   改善に努める。
 ●生活保護行政の質の向上を
むとう

 生活保護費改定が影響し、利用者数は微増だが、約2億3千万円も減額。一層の生活の苦しさが窺える。さらに質の高いケースワークが必要。
 生活保護における自立支援とは、就労等経済的自立、健康管理等日常生活の自立、他者とのつながり等社会的自立の3つ。そのためには訪問が重要だが、訪問実施率が目標に及ばない。人員不足が原因では。
 現業員(ケースワーカー)1人の担当世帯93.9は、法に基づく80を超えている。増員すべきでは。

職員課長

 不足を解消したい。

むとう  現業員は社会福祉主事でなければならないと規定する法を遵守し、資格取得を。
生活保護
担当課長
 資格保有率は68%と増加。資格受講費助成も始めた。
    ●その他、決算説明書の改善について質疑しました。

  
 2018年度一般会計歳入歳出決算 10/3
 むとうは反対しました

 歳入歳出総額は過去最高額。納税者一人当たりの所得額は約2万6千円の増額だが、23区平均438万円を下回る389万円。2年限定のプレハブ区立保育施設7か所設置約17億円や、中野大好きナカノさん人形プロジェクト約3千万円等、展望無き税金の使い方に納得できず、むとうは反対しました。
 なお、国民健康保険・後期高齢者医療・介護保険特別会計についても反対しました。

2018年度一般会計歳出決算額
歳入総額 1,409億3,513万3,029円
歳出総額 1,359億5,601万3,773円
差引残額   49億7,911万9,256円

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