区議会報告 No.97

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 むとう有子の議会一般質問より 11/29


高齢者・障がい者緊急通報システムの改善を
むとう

 65歳以上の一人暮らしや日中独居の高齢者、障がい者が家庭内で緊急事態に陥り、利用者がペンダントボタンを押した時、14時間人の動きを感知しない時、煙を感知した時に、電話回線を通じて民間の受信センターへ自動通報され、利用者宅に確認電話し、急行し、救急車等の出動を要請するシステム。ただし固定電話回線が必要。
 3年前、携帯電話の普及が進む中、携帯電話でも利用できるよう改善を求め質疑した。「取り組む」と答弁したが何も改善されていない。
 特に高齢者支援は手遅れにならないよう、早急に改善すべきではないか。

区長  利用しやすい仕組みへと、必要な調整を進める。
緊急通報システム設置は高齢者サービス係
 ☎03‐3228‐5632


深刻化するシルバー人材センターでの事故対策を
むとう

 シルバー人材センターは、働く意欲のある高齢者が一般家庭や民間企業、区役所等から高齢者にふさわしい仕事を引き受け、仕事を通じた社会奉仕活動を目的に1979年に発足。しかし、低い年金額で支給開始年齢も上がる中、当初の目的から生活のための経済的な目的へと変化。
 全国のセンターで2021年度の死亡事故は20件。事故は1120件と10年で1.5倍。会員割合は75歳以上が4割を占め、10年間で2倍。平均年齢は74歳と上昇傾向。75歳以上の死亡を含む重篤事故の発生率は60代の3倍。
 会員は個人事業主のため、安全対策も働き手自身の責任で、民間の傷害保険への加入が義務づけられているが、労災保険に比べ補償は薄い。高齢化で事故が増加する中、会員任せでは限界。
 区センターの①会員数②平均年齢と傾向③事故件数④事故内容を問う。重篤事故が起きる前に、安全教育や保護具着用の徹底、定期的な体力測定等の安全対策への補助金支給を検討すべきでは。

区長

 ①1355人、②76歳へと上昇、③年間20件前後、④転倒傷害。
 検証し、必要経費の協議をセンターと進めたい。

むとう  ハローワークには高齢者の求人はない現実を鑑み、高齢者雇用の受け皿としてセンターの機能強化を願う。

学校給食に有機食材を
むとう  有機とは、有機農産物、有機加工食品、有機畜産物の総称。
 10月、中野ゼロ大ホールにて「全国オーガニック給食フォーラム」が開催。区長も出席し「こんなにたくさんの方が参加されて、びっくりした。オーガニック期が来ている」と挨拶されたと記憶。
 2020年第1回定例会にて「学校給食に有機の導入の検討」を求めた際は、教育長が「有機農産物は高価格で不安定な供給であり、導入は難しい」と答弁。
 しかし今や、農林水産省だけでなく、文部科学省も有機給食実現を推進し、有機農産物を活用する際に、学校側と生産流通側との調整コーディネーターの配置、調理に必要な備品の購入、学校で指導する生産流通側の人材派遣等の経費を支援するなど、国が有機給食実現に向けて動き出している。
 国の補助金を活用し、お米など一部分からでも、学校給食に有機食材を導入するという区の方針を持つべきでは。
教育長  供給先やコストの課題を踏まえ、研究したい。
むとう  子どもたちに体に良い給食を食べさせたいとの熱意を持ってほしい。

*むとうの一般質問はJCOMで2月26日19時~・3月1日18時~・4日17時~放映予定です。
*区議会ホームページで本会議一般質問等の録画を配信しています。

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