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カトマンズからの便り

カトマンズ市内を歩いていると一見のどかなように見える。その中心地ダルバール広場のシバ寺院に行くとトレッキングガイドを仕事にしている友達が何人も何人も集まっている。そして,外国人が来ると「トレッキングに行くなら案内しますよ」と,仕事を求めるのである。

その中の一人パサンはカトマンズからバスで8時間ほど東へ向かったツルパセル村から「出稼ぎ」に来ている。私も今までに二度,その村を訪ねているが,山間にある寒村で斜面を切り開いて耕作をしている。豆,とうもろこし,ジャガイモ,米などをつくっているが,しかし,農業だけでは生活していくことができない。(電気を通す設備はできているがこの村のほとんどの家屋は電気を引く余裕がない)そこで,パンは一年の半分をトレッキングガイドの仕事を求めにまずカトマンズに来ている。その間,妻が三人の子を育てながら畑を見ている。が,度重なる事件(マオイストとの内戦,王宮内殺人事件,イラクでネパール人人質12人が殺害されたことから起きた暴動,そして,今回の国王による強権発動等)で海外からの観光客は減る一方である。10年前に比べ半減してしまったと多くの人が嘆いている。

石油が湧き出てくるわけではない。唯一の資源が「観光」である。その産業が大きなダメージを受ければ−すでにホテル等の廃業や一時解雇が当たり前になっている−国内全体の経済が低下して国民一人ひとりの生活が苦しくなっていくのは明らかである。その悪循環を良の方に変えていかなくてはこの国は近い将来,破綻しかねない。日本もただお金(ODA)を与えているのだからそれでいい,と言う考えは変えるべきである。

※「国王のクーデター」に対して,印,英,米等が軍事支援の中断を施し,印と英が一部経済制裁を始めている。

2005年3月26日,カトマンズから
志鎌 誠
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