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むとう有子をとりまくうるさい人たちの声


No.87
むとうさんの21年間の歩み、そしてコロナ禍に思うこと
          小学校同級生 市吉伸行

 イコールの会ニュースに文を寄せるのは2回目である。1回目はニュースの第2号。区議選挙に立候補したむとうさんと久々の再会をし、むとうさんが見事当選されて間もない頃だった。

 それから21年。自分の軸を持ちながら、多様な考え方に耳を傾けるオープンさ。現場に足を運び、何でも勉強する真摯な態度。そして、人間的な誠実さ故に、多くの方々が長年にわたって支援してくださっているのだと思う。

 最近、久し振りにお会いしたが(このご時世ゆえ、オンラインで)、以前と変わらぬ気さくなむとうさんだったのでホッとした。

 さて、今回のコロナ禍。国は当初、新型コロナウイルス感染症の深刻さを認めようとせず、その後も対策が小出しで、後手後手の印象を受けた。休業補償なしでの休業自粛要請。

 だが、しかし。日本での感染判明者数や感染死者数は、欧米と比べて人口比で2桁程度少ない。失業者数も例えば米国と比べて大幅に少ない。これは政府・行政の対策の「お陰」か、政府・行政の対策「にもかかわらず」なのか。コロナについては未知が多く、現時点で誰もはっきりしたことは言えまい。

 ただ、今回の騒ぎが一つ浮き彫りにしたと思うのは行政の非効率である。先日、区から特別定額給付金の支給に関する通知を受け取った。給付対象者は住民基本台帳に記載されている全員であり、額は固定額10万円。機械的に処理できるはずだが、「多数の申請が集中した場合、迅速な支払処理に影響を及ぼす可能性があります」とあり、事情が許す限り7月以降の申請をするよう「お願い」されている。

 前近代的な手作業が透けて見えてくる。システム化すれば、区職員の貴重な時間をより人間的な作業に振り向けられ、助けを求める人々に早く助けが届くだろうに。

 近年、民間企業(特に、欧米・中国)はデジタル変革(DX)と言って、安価で高機能な情報通信(ICT)技術を駆使したサービスで社会経済生活を変えつつある。コロナは、行政サービスの変革の課題も突き付けているように思う。

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