区議会報告 No.20

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主な陳述・請願の審査結果より 12/9

「国立国会図書館に恒久平和調査局の設置を求める意見書を国に提出すること」を求める陳情

全会一致で採択となりました
むとうも賛成しました

 国立国会図書館に恒久平和調査局を設置することを定めた法案が第157回国会で審議未了となってしまいました。戦争中の惨禍の実態を明らかにし,その実態について理解を深め,これを次代に伝え,各国が共有することは,国際社会において必要不可欠な課題です。そのために恒久平和調査局を設置し,歴史認識の基礎となる歴史事実を検証すべきと考え,むとうも賛成しました。
 なお,同様の陳情がいくつかの自治体に提出されているようですが,全会一致で採択したのは今のところ中野区議会だけだそうです。



「容器包装リサイクル法の見直しを求める意見書を国に提出すること」を求める陳情

全会一致で採択となりました
むとうも賛成しました

 容器包装リサイクル法は,費用負担の重い回収,運搬,選別,保管を自治体が税金で行い,費用負担の軽い再商品化を事業者が行なっています。そのため自治体はリサイクルすればするほど費用がかさみ「リサイクル貧乏」となってしまいます。さらに事業者は費用負担が軽いため大量生産をし続け,全く発生抑制につながりません。生産者責任を強化し,リサイクル費用が全額事業者負担となるような法改正をすべきと考え,むとうも賛成しました。



「「(1)区立保育園運営委託・民営化について,行政の情報提供と説明責任を求め,(2)2004年度の区立保育園運営委託を重点事項からはずすよう求める」陳情

(1)項は全会一致で採択されましたが,(2)項は賛成少数で不採択となりました.
むとうは賛成しました

 11月11日に区は突然,区立宮園保育園(中野1丁目),宮の台保育園(本町4丁目)の保護者に,2004年4月からの指定管理者制度による民間委託を通知し,11月17,18日に保護者説明会が開かれました。「唐突な決定で性急すぎる」と延期を求める約1万2千人の署名をつけての陳情でした。指定管理者制度により民間委託がどのようなものなのかも含めて検討する時間がほしいので,延期してほしいというのは理解できます。
 区は産休明け保育や延長保育などの区民ニーズに応えるために指定管理者制度による民間委託を決めましたが,1万2千人の区民は「ちょっと待って」という意見です。民間委託をすれば保育士が全員入れ替わってしまい,子どもにとって大きな環境の変化となります。とりあえずは今いる非常勤保育士25人を解雇せず,国が進める短時間勤務保育士として活用していき,その間に区民ニーズに応え,区民参加で十分に議論し,今後の中野区の保育のあり方を決めていくべきです。合意形成に時間をかけ,決定したら速やかに動くことこそがスピーディーな改革と言えるのではないかと考え,むとうは賛成しました。


2004年度から指定管理者制度により民間委託が決定した宮の台保育園にて

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