区議会報告  No.41

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議会一般質問より 12/ 1

 桃花小体育館改築時の教育環境負荷軽減策を
 
むとう

 今後約2年に及ぶ解体工事や建設工事期間における、子どもたちの学ぶ良好な環境の確保が大きな課題だ。すでに、統合前の桃3小の頃から改修工事が3年間続いており、卒業するまで6年間工事中という事態は回避すべきだ。統合後に発足した桃花小親父の会が発行した便りには「ほとんどの保護者が知らないまま一部の人だけが関わり、改修を変更し建て替えを決定したことへの疑問」「決定事項を説明するだけで、子どもや保護者との話し合いがなされてこなかったことへの不満」「子どもの安全と健康、学習への配慮の無さへの不満」など様々な保護者の声が載せられている。また、親父の会などから区長や教育委員会宛に質問書が寄せられたことは、広範な保護者を蚊帳の外に置き、改築を決定したことを物語っているのではないか。

教育長

 区報や統合委員会ニュースでお知らせをした。体育館改築の基本設計説明会を開催し、参加者からご理解をいただいた。

むとう

 2009年度から学習指導要領が変わり、小学校の体育の授業時数が6年間で約1割増加する。桃花小体育館は改築で使用できなくなるが、体育の授業時数の確保や全校集会など日常的な使用をどのようにするのか。

教育長

 旧桃丘小の体育館や教室を利用し、体育と他教科を組み合わせて複数時間学習したり、体育館で行っていた運動を運動特性や運動量を変えずに多目的ルームや空きスペースで行える運動に代替するなど、授業時数を確保できるよう必要な指導をする。

むとう

 喘息の児童が都の平均よりも多い中で健康面を考慮し、敷地面積の有効利用及び建て替え経費削減や工期短縮の点から、一体的改築が望ましい。今後の統合にあたっては、統合新校を設置しない学校、つまり廃校となる学校を仮校舎として生徒を移し、その間に統合新校を設置する学校を短期集中的に改修すべきではないか。

教育長

 学校からも同様の要望があり、検討したい。


廃プラ焼却で排出する重金属類の常時測定を
 
むとう

 区では10月からプラスチックを可燃ごみとして焼却している。清掃一部事務組合は「廃プラ焼却実証確認では問題ない」としているが、清掃工場の現場からは、排ガス中の塩化水素濃度の上昇や水銀の検出、消石灰や苛性ソーダなどの各種薬品類の使用量増加、低位発熱量の増加にともなう焼却量の減少などが報告されている。2008年4月、一組がプラスチック製品中の含有重金属類分析調査結果を発表した。この調査は一組職員が、可燃ごみとなる日常よく使うプラスチック製品101品目を百円ショップで購入し、分析したものだ。高い数値の製品は保温バッグからカドミウム、めがねから鉛と亜鉛、印鑑ケースから鉛、ヘアブラシ・カセットテープ・油性マーカー・ゴム手袋・歯ブラシ・電卓などから亜鉛、皮むき器・ボールペンから総クロムが高い値で検出された。一組は、これらのプラスチック製品はその他の可燃ごみと混ぜ合わせて焼却するので、含有重金属類が焼却にどの程度影響を与えるかは判断できないとしており、安全は確認できていない。日本はEU諸国に遅れをとり、重金属類の法規制値がない。一組が自主的に排ガス中の水銀など重金属類の測定をしているが、不十分だ。廃プラ焼却により排出が予想される重金属類の常時測定を、廃プラ焼却を決定した区長の責任において一組に求めるべきではないか。

区長

 年1回の定期測定が行われているので、これに加えて働きかける必要はない。

むとう

 一組に蓄積された清掃技術及び技能を若手職員に継承するために清掃技術訓練センターが設置された。清掃工場の安全運転技術習得には10年かかる。団塊世代の大量退職を目前に、訓練センターの実現は大変意義深い。十分な予算措置を講じるべきでは。

区長

 状況を見定めたい。

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