区議会報告 No.54

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   春風にのって



 さわやかな春風の中、白い綿菓子のような雲に腰掛けて、大空を漂い、大自然の風景をボーと眺めてみたい。そうしたら、些末な感情が消え、大きな広い心で世の中を観ることができるかなと、叶わぬ夢を見ています。

 さて、国は社会保障と大震災復興のための財源として消費税増税を打ち出しています。しかし、この言葉にだまされてはいけません。思い返せば消費税導入時にも、3%から5%へのアップ時にも社会保障(福祉)のためとの説明でしたが、病院での患者負担は1割から3割になり、介護保険料が徴収され、年金支給開始年齢が上がり、年金額も減額となるなど、社会保障は良くなるどころか悪化しています。その上、消費税は所得の少ない人ほど負担が大きく、貧困や格差をさらに助長します。
 その一方で、輸出の多い大企業は消費税を払わず、逆に還付される輸出戻し税の増加で潤う上、大企業の法人税と高額所得者の所得税は大幅減税されてきました。まずやるべきことは、これらの不公正を是正し、庶民増税によらない社会保障充実と震災復興への道を模索することではないでしょうか。

むとう有子

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