区議会報告 No.74

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むとう有子の予算総括質疑より(2017年度予算について)

●子育て応援ギフト券の充実・拡充を
むとう

 妊婦面接実施者に交付する妊娠・子育て応援ギフト券2千4百万円が予算化されている。この応援ギフト券は、民間企業の「こども商品券・トイカード」1万円をプレゼントするもの。妊娠・出産・子育てトータルケア事業の中で、商業ベースの金券を扱うことに違和感がある。杉並区の子育て応援券は日本一と評され、ガイドブックには、「親と地域の子育て力を高め、子どもが健やかに育ち、子育てを共に支える地域づくりを目指し、単なる経済的支援ではなく、子育てに対する不安解消や負担軽減を図るために、家庭と子育てを応援する人を繋げる仕組み。」と高邁な理念が書かれている。杉並区の応援券は、中野区と同様に妊婦面接実施者に1万円から始まり、2歳までに合計9万円もの応援券が交付される。金券を使って終わるサービスではなく、応援券を使うことで親と地域の子育て力の向上へと発展する杉並区を参考にし、充実・拡充の検討を。

中部すこやか
福祉センター
副参事

 杉並方式はコスト面からも導入する考えはない。

●清掃事業を担う民間日雇い労働者の処遇改善を
むとう

 東京23区の清掃事業は、古くから、「雇上(ようじょう)会社」という民間下請け会社から清掃車と運転手を借り上げる「雇上契約」を結び、各雇上会社の運転手が清掃車を運転して、各区の清掃事務所等に配車し、区職員の収集作業員と合流して一日の作業を開始。多数区が区職員を減らす中、清掃車と運転手の借り上げに、収集作業員を加える「車付雇上契約」が年々増加。区と同様に、雇上会社も正社員を減らす中、雇上会社は、職業安定法で定める労働者供給事業の許可を受けた労働組合から、運転手と作業員約3千人を日雇い労働者として供給を受け、23区の収集・運搬作業に従事させてきた。しかし実態は、収集順路や狭小路での作業には経験者が必要であり、日雇い労働者の87%が継続雇用の労働者であったことが、昨年、厚労省の調査で判明し、雇上会社に、雇用保険、健康保険、年金保険を適用すべく是正指導を行った。継続雇用にもかかわらず、雇上会社が3保険の適用をしていなかったことを区は承知していたのか。

ごみゼロ推進担当
副参事

 把握できる状況ではなかった。

むとう

 継続就労者に対する4月からの3保険適用の本人負担分を考慮した賃金の値上げを予算化しているのか。

清掃事務所長

 作業員のみ、保険加入に係る経費240万円を含んでいる。

むとう

 運転手も対応すべき。

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