今年の東京の桜は、開花と同時にみぞれに見舞われ、愛でる人も少なく、咲き誇る薄桃色の花に季節外れの白雪が積もり、それでも耐える短き花の命が、不安を抱える門出の季節に生きる力を与えてくれました。
さて、区民の期待を受けて当選した酒井区長の任期も折り返し地点です。区政運営のスピード感に違和感があり、降ってわいたような新事業がある一方、前区長の下で策定された計画の刷新が進まず、矛盾が生じた事業が出てきています。
「議会と行政は車の両輪」という言葉をよく耳にします。両輪が同方向に動かないと前進しないように、議会と行政が同方向に進むことがベストだという例えです。
しかし、一つ間違えれば、坂道を猛スピードで転げ落ちることになりかねません。私は、行政はアクセルで、議会はブレーキであり、スピードをコントロールする役割だと考え、新年度も区政をチェックしてまいります。
闇に消された改ざんの全容を手記に残し自殺された職員の命の重みを受け止められない政府に、国民の命を守る政治ができるのでしょうか。一日でも早く、新型コロナウイルスが終息するよう、外出をひかえましょう。
むとう有子
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