むとう有子の決算総括質疑より 9/23 (2019年度決算について) |
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●区長車の廃止を | |
むとう |
前区長は区長車を廃止し、必要に応じてタクシーやハイヤーを使用し、4期16年間で約1億3600万円を削減。酒井区長も1年目はそれを踏襲し、タクシー使用料約24万円の支出。しかし、2年目の2019年度からは区長車雇上げ約980万円と、タクシー代約8万円で合計約988万円を支出。必要に応じたタクシー使用で区長車がなくても公務が果たせることを前区長が証明した。財政的な非常事態の中で区長自らができることとして、次年度は区長車雇い上げをやめるべきではないか。 |
区長 |
区長車は機動的で、合理的であるので活用する。 |
●認知症高齢者施策の実施を | |
むとう |
認知症高齢者が徘徊中に列車事故を起こし、鉄道会社が遺族に損害賠償を求めた裁判が社会問題となり、区が保険業者と契約し、加入手続きをした認知症高齢者が、偶発的な事故で賠償責任を負った場合に、補償を受けられる「認知症高齢者等個人賠償責任保険事業」を開始したが、実績は17人。申請受付開始が年度末2月に遅れた理由は。 |
地域包括ケア 推進課長 |
執行体制が遅れ、力不足であった。 |
むとう |
認知症の方には、その方の性格や認知能力に合わせた介護が必要であり、家族も介護士も介護力を高める施策が必要だ。認知症講演会事業が未執行だが、なぜ実施しなかったのか。 |
地域包括ケア 推進課長 |
認知機能介護技法は様々な種類があり、調査不足であった。 |
●保育経費流用の是正を | |
むとう |
私立保育所と地域型保育事業保育経費の合計約87億円を173施設に給付。使途は人件費と事業費と管理費。国はこの経費の7割を人件費と積算しているが、企業利潤を考慮し、人件費を上限なしで他の経費や他の施設への流用や、積立も可とする規制緩和を実施。これが保育士の年収が低い原因。人件費が50%以下はブラック保育園との指摘がある。私の昨年の質疑に保育園課長は「50%を目安に人件費に充当するよう働きかけた」、区長は「改善に努める」と答弁。2019年度の人件費比率は。 |
保育園課長 |
社会福祉法人が運営する園の平均は71%、50%未満はない。株式会社が運営する園の平均は54%、50%未満は12園あり、最低は36%。 |
むとう | 働きかけも効果がなく、さらに悪化。どのような改善策を講じるのか。 |
保育園課長 | 現在、ホームページで指導検査結果を公表しているが、今後、人件費の低い保育所に対する指導検査状況を公表し、職員の賃金改善に向けて徹底した指導を行う。 |
●旧中野刑務所正門の保存を | |
むとう |
9月に教育長が提出した意見は、昨年1月に区長決定した「現地保存。土地を最小限。外部のみの見学」を覆すものだが、見解は。 |
区長 |
第4回定例会(11月26日から12月10日)で正門の取扱い方針を示す。 |
むとう | 刑務所廃止決定後に中野区が正門保存を申し入れ、現在現地保存されている経緯を踏まえ、文化財を「壊す」という後世に恥じる選択を間違ってもしないよう求める。 |
●ごみ分別の徹底を | |
むとう |
清掃工場常時搬入物検査で不適性ごみの混入率が41.2%と悪化。中央区は0%。原因と対策は。 |
ごみゼロ推進 課長 |
情報誌での啓発、分別アプリの普及、排出指導、職員研修に努める。 |