区議会報告 No.89

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子ども文教委員会報告 11/9、12/2〜4


■旧中野刑務所正門取扱い方針(案) 11/9

 文化財保護審議会答申や教育委員会の意見などをふまえて再検討した結果、正門の保存及び公開と、平和の森小学校新校の良好な教育環境の確保との両立を図るため、正門は、旧法務省矯正管区敷地内の西側へ移築(曳家)し、保存と公開を行う。

 2021年度から移築のための基本計画、基本設計、実施設計を経て、2024年度から約30か月で関連工事を行い、2026年度半ばから公開開始予定。

 移築関連工事等、約4億9,600万円。平和の森小学校新校は、2021年度から基本計画、基本設計、実施設計を行いながら、門の移築を待ち、2025年度半ばから校舎新築工事に着手し、2027年度半ばから供用開始予定。

 門の取扱い方針が、現地保存から移築へと二転したことで、平和の森小学校新校舎建設が遅れたことは、区政の失態と言えます。

■中学生修学旅行の代替事業の実施 12/2
 新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、8月に修学旅行は中止されたが、その代替事業として、VR(バーチャルリアリティ・仮想現実)で奈良・京都への旅行の疑似体験等と、屋外活動や体験等を盛り込んだ日帰り旅行を実施することになった。

■区立中野第一小学校給食食中毒事故の検証 12/4
 2020年10月、おとうふミートローフに使用した鶏肉の加熱不足が原因で、児童105名、教職員2名、教育実習生1名、給食調理従事者1名の計109名がカンピロバクターによる下痢や発熱等の食中毒を発症した。

 今回の食中毒調査の過程で、2019年度にも今回と同じメニューで、4名がカンピロバクターによる食中毒を発症したことが判明した。
 あきれることに栄養士も学校教育課も保健所もこれを把握していなかった。2019年度の段階で把握していれば、今回の食中毒は防げたはずだ。

 また、10月15日に33名、16日に30名もの児童が食中毒症状で欠席したにもかかわらず、学校に給食を疑う職員がいなかったことは、危機意識の欠如と言わざるを得ない。

 改善内容として、@学校給食安全・衛生管理基準の確認と徹底、A調理業務委託業者の再教育、Bおとうふミートローフは使用しない、C学校栄養職員と調理員による作業工程の確認、D学校等欠席者・感染者情報システムの運用、E学校給食における食中毒事故検討会議の設置、等を挙げている。

 
 2019年11月29日 第18回学校給食展にて

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