区議会報告 No.90

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むとう有子の議会一般質問より 2/19

コロナワクチン接種の自己決定権の保証を
むとう

政府はコロナワクチン接種を急ぎ、従来の治験を大幅に省いた。コロナワクチンは、ワクチンそのものを作って接種する従来のワクチンとは異なり、人類に使用したことのない人工的な遺伝子を体内に入れ体内で抗原を作らせるワクチンであり、人体への長期的影響は未知だと警告する学者もいる。コロナウイルスは変異しやすく、再感染の報告もあり、ワクチンの有効性は限定的との指摘もある。
さらに、免疫は人種差があるが、日本が導入するアメリカのファイザー社の臨床試験では、アジア人の参加はわずか4.3%とアジア人の安全性の検討は不充分だ。コロナワクチン接種は法的には強制ではなく任意だが、同調圧力が強い日本で、接種の自己決定権をどのように保証するのか。

区長 感染リスクやワクチンの有効性を理解した上で、主体的に選択できるよう周知に努め、接種券に同封するチラシや区報等で任意であることを明記する。
コロナワクチン接種後の副反応への万全な対策を
むとう 副反応は未知だが、接種会場や会場を出てからの副反応への対応策はどのようにするのか。
区長 会場内では医師が応急処置を行い、緊急搬送体制を整え、会場を出てからは保健所や都の相談窓口、かかりつけ医の受診を促し、必要に応じて専門的な医療機関を紹介する。接種による健康被害が生じたと厚生労働大臣が認定した時は、予防接種健康被害救済制度で救済を行う。
   
監査結果の改善を
むとう 2020年度定期財務監査結果報告書には次のような指摘がある。
@区が借りている都有地の賃料を期限までに納付せず、遅延金を支払った。
A指定管理者に運営費の余剰金の返還を求めていなかった。
B解体予定の小学校3校を含めた不必要な耐震工事関連の委託契約の予算を執行した。
C単価や件数を間違えて不要な経費を支払い、戻し入れた。
D小中学校の消防設備保守点検委託で、誤った報告書を受領し、検査を合格とした。
E障がい児通所支援施設で法令に基づく計画を指定管理者が4年間作成していないことが保護者の通報で判明し、給付費の返還を受けた。
毎年、所管は「確認を徹底し、複数体制でチェックを行う」と回答するが不始末が後を絶たず、職員が基本的な職務知識を欠いた上に、管理監督者もそれを見落としているとの、恥ずべき監査結果だ。今後の改善・強化策は。
 区長 監査結果は真摯に受け止めたい。職員に注意喚起を促し、チェック体制の充実強化、再発防止策の徹底を図る。
   
議員選出監査委員の廃止を
むとう  中野区の監査委員は、元区職員1人、税理士1人、区議会議員2人の4人。監査機能強化のために、専門性を重視し、弁護士、会計士、税理士等の識見監査委員の積極的な登用が必要であるとの判断から、2017年の地方自治法の改正により、自治体の判断で議員から監査委員を選任しないことができるようになった。
中野区では、監査委員になった議員は、決算の審議において質疑をせず、決算の認定の採決にも加わらず、退席する。つまり、本来の議員としての職務を果たすことができない。政務活動費や議会費を扱う議会事務局も監査対象であり、監査の独立性が保てない。
以上の問題点を踏まえ、議員選出監査委員を廃止する自治体が増えている。杉並区では減員した。議員選出監査委員を廃止、または減員し、識見監査委員の増員を検討してはいかがか。
区長  議員選出監査委員2人と識見監査委員2人でバランスはとれているが、議員選出委員廃止の意見も受け止める。
   
 * 無所属議員の一般質問もJCOMで放映されますが、むとうの放映順番は2023年2月頃の予定です。
* 区議会ホームページで本会議一般質問等の録画を配信中。

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