区議会報告 No.92

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露の世は 露の世ながら さりながら

 言わずと知れた小林一茶の句です。この世は露のように儚(はかな)いものだと知ってはいるが、諦めることはできません。と、詠んだものです。

 玄関先の藤の木は、春の日に美しい花を咲かせ、夏の日は陽を遮る緑陰となり、秋の日は黄金色に輝きはらはらと散り、冬の日は春芽吹くという強い意志を持ち、狭き土地から滋養をとりつつ静かに佇んでいます。

 この藤は、亡義父母が植えたもので、この世は儚いからこそ、良心に従い日々諦めずに仕事をしなさいよと、朝、私を送り出している気がします。

 さて、4年ぶりの衆議院選挙です。この間、森友・加計学園や桜を見る会を巡る問題で官僚の忖度と公文書改ざん、歴代内閣が継承する集団的自衛権の行使を違憲とする政府解釈を勝手に変え安全保障関連法成立の強行、日本学術会議人事では政府に批判的な学者の任命拒否、臨時国会召集拒否、世界一の人口あたり病床数があるのにコロナ病床を確保できず死亡者数約1万8千人など、独裁的で既得権益優先の政治に多くの批判がありました。

 このレポートがお手元に届く頃には選挙結果が出ていますが、うそをつかない誠実な議員が多数誕生することを願っています。

むとう有子

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