区議会報告 No.96

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月天心 貧しき町を 通りけり

 江戸時代の俳諧の三大巨匠として有名な与謝蕪村の秋の句です。空の真ん中にある月が、貧しい町を暖かく照らしながら通り過ぎていく、と詠んだものです。

 いつの世も、貧しき人々の暮らしに目を向けて、誰のもとにも平等に暖かい光をもたらすことが区の責務だと考えつつ、秋の夜長に手にした句集を置きました。

 コロナ禍で詐欺大国と揶揄される日本で、投資詐欺、暗号資産詐欺、ロマンス詐欺、持続化給付金巨額不正受給、企業による雇用調整助成金135億円の不正受給、東京オリンピックスポンサー契約を巡る汚職事件など「金と塵は積もるほど汚い」とのことわざを実感するような事件が後を絶ちません。

 真面目にこつこつ働き「辛抱する木に金がなる」とのことわざが実現できる日本に再生したいものです。

 今こそ、義務教育課程における「お金」教育の重要性が問われています。

 地方自治法に「地方公共団体は、その事務を処理するに当っては、住民の福祉の増進に努めるとともに、最少の経費で最大の効果を挙げるようにしなければならない。」と規定されていることを肝に銘じ、1円たりとも無駄にしない中野区を目指していきたいと思います。

むとう有子

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