区議会報告 No.31

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決算総括質疑より 10/2

子育てサービスの充実を
むとう 少子化・核家族化が進む中で,子育てサービスメニューの充実が急務であるが,05年度の産後支援ヘルパー事業の利用者は6人,父子家庭へのホームヘルプサービス事業の実績はゼロであった。改善策は考えているか。
子育て支援担当課長 事業の周知に一層努め,利用者のニーズに合うように改善を図っていきたい。
※問い合わせは子ども総合相談窓口,区役所3階11番窓口
学校現場に生かされない学力調査は不要
むとう 生徒一人一人の学習状況を踏まえて,教育課程や指導の改善・充実を図り,生徒自身が学習上の課題を認識し,学習に役立てるために学力調査(1790万円)が実施されている。しかし,教師にも生徒にも問題用紙は渡されず,答案用紙も返却されず,忘れた頃に,ベネッセからコンピュータ分析による画一的な個人評価が生徒に渡されるだけだ。これでは学力調査の目的が果たされていないのではないか。
指導室長 前年度と経年比較をするために類似の問題が出ることも考えられるので,問題や答案は返却しないことになっている。
委託事業の清算に領収書添付の義務付けを
むとう 中野区歯科医師会が区に返還すべき委託料約1200万円を返還せずにプールしていたことが判明した。区は調査委員会を設置し,2193万円の支払い超過額を確定したが,申し出がなければ区は分からずにいた。このような事態が二度と起きないように,清算を伴う委託事業については領収書の添付を義務づけるべきではないか。
総務部長 現在,対策をまとめている。契約内容や実績報告書,清算方法の見直しなど,さまざまな対策が必要だが,領収書の添付は直接の解決策にはならないと考えている。
中野サンプラザの今後を憂慮
むとう 雑誌に「特定企業がぼろもうけか,中野サンプラザ民営化に高まる癒着の声」という記事が掲載された。将来のまちづくりのために区は中野サンプラザを取得したのであり,特定企業に高利益をもたらすだけで終わってはならない。区は8年後,どのようにまちづくりに生かしていくのか。
政策担当課長 ねらいは中野駅周辺のまちづくりに中野サンプラザの立地を生かすこと。区が整備方針を決定し,区と運営会社の協議を経て,所有会社が再整備計画を策定する。その後,事業パートナーの募集を行い,再整備の実施計画を策定することになる。



2005年度一般会計歳入歳出決算認定について 10/11
むとうは反対しました

 日本経済は緩やかな景気回復に向かっていると言われていますが,私の生活実感としては景気回復を感じ取ることはできません。生活のために,子どもを育てるために,額に汗して働かなければならない多くの区民に「自己責任による地域自治」を押しつける区政は,公的役割を放棄しているように思えてなりません。生きていく上で,困難を抱えている人へのサービスを削る一方で,毎年行なう中野駅周辺まちづくり関連の外部調査委託費は必要のない支出だと考えます。ちなみに中野駅周辺地区整備の検討を始めた1987年度からこれまでに約5億3千万円もの税金が投入されながら,いまだ実現に至っていません。限りある予算の使い方としては承服できかね,むとうは決算の認定に反対しました。

2005年度歳入歳出決算額
歳入総額957億8,134万1,198円
歳出総額915億 289万9,850円
収 支42億7,844万1,348円

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