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カトマンズからの便り

 革命を求めていたマオイストが自らの歴史も変えた

 マオイストの兵士たちはこの国の歴史を変えることを夢見ていた。そして、自らの歴史をも変えた。1,400名程の兵士がネパール国軍に正式に入隊した。全国に渡る野営地も閉鎖することを宣言した。
 一方、移動入隊に馴染めず故郷に戻った者も大勢いる。保証金(リタイアメントフィー)として一人500,000ルピー(約5,800米ドル)を受け取った。
(そのうち何割かは党に寄付されることになるが)
約13,900名の兵士たちは新たな仕事を見つけなければならない。農業、家畜、または“海外へ出稼ぎ”に出かけることを考えている。

 “力は武力から得られる”、これがマオイストのイデオロギーだ。同派が武装闘争に入ったのは1996年のことだった。そして、王政との闘いも2006年にギャネンドラ国王を退位させて240年に及んだモナキー(王政)を打破した。

 しかし、この国の政治状況は危機的であり変革はなかなか進んでいない。
すでに合意されている新憲法の制定は未だに採決されていない。主要政党の内紛も相変わらずだ。マオイスト派も党内ナンバー2が抜けて二つに分かれた。
 統一共産党(UML)とネパールコングレス(NC)でも党を抜けた者がいてそれぞれ古巣を「国民の要求を満たしていない」と批判している。
 ドクター・バタライ政権(マオイスト派)は政治状況をよくするよりもカトマンズ市内の道路拡張をする方に忙しいように見える。
 初代大統領ドクター・ヤダフ(NC)は政権から提出されているいくつもの法案に対し、全党の合意がないからとサインをしていない。

 多くのネパール国民はこの“政治状況”に失望感を隠せないでいる。街頭に出て聞いてみた。「政治は汚いゲームだ!」と憤るのは公用でカトマンズに来ていたロルパ群で教師をしているラメシュ・カーキだ。彼はさらに続けて「マオイストだけがこの国を変えてきた。そして、今も“ニューネパール”に変えようとしている」


 ★話題は変わりましてマイナリ・ゴビンダ氏の情報です。

 11月7日カトマンズで国内記者と海外特派員が集まり記者会見が行われました。
 記者の質問は「なぜ日本のような民主主義国で証拠を隠すような因習的な司法システムを続けているのか?」に集中していました。
 ゴビンダさん自身は「(日本の司法に対して)彼らは私の若かった日々を返してくれることはできない・・。しかし、謝ってもらいたい」と話していました。
 ネパール国民も日本当局が無実の罪の者を15年間も四角い部屋の中に閉じ込めていたことを信じ切れないでいます。
 ネパール人記者の一人は「日本のメディアになぜ決定的な証拠が警察と検察の中に長い時間隠されていたのか追及してほしい」と強調していました。
 「神は真実を見ている。しかし、待たなければならない」というネパールの諺があります。ゴビンダさんのケースはまさにこれに当てはまりました。
 今、彼は15年間に及んだ日本での刑務所内での生活を綴っています。


 ― マイナリ・ゴビンダ氏11月7日カトマンズで ―

     文と写真:ビビ・フンヤル 訳:志鎌 誠